MDAM
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蔓延しているのは、法整備が不十分、教育が不十分、取り締まりが不十分、兎に角、いろいろ不十分だが、モラルの問題が一番だろう。
伝染性のないライ病は馬鹿みたいに徹底して取り締まった (?)のに、麻薬は実質野放し状態。これも長期安倍政権の成果なのか。医者はその方が儲かると言われたのだろうか。
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52427720R21C19A1CE0000/
見た目カジュアル、でも麻薬 「MDMA」広がる懸念
社会・くらし
2019/11/21 12:03
税関に押収されたMDMA錠の多くは「ワリオ」のような形だった=神戸税関提供
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税関に押収されたMDMA錠の多くは「ワリオ」のような形だった=神戸税関提供
女優の沢尻エリカ容疑者(33)=麻薬取締法違反容疑で逮捕=が所持していた合成麻薬「MDMA」。近年は人気キャラクターなどを模した目を引くデザインの錠剤が出回り、捜査機関は若者へのまん延を懸念する。親しみやすい見た目とは裏腹に1錠当たりの麻薬成分の含有量は増加傾向にあり、違法薬物としての危険度は高まっている。
人気ゲーム「スーパーマリオ」のキャラクター「ワリオ」、仏像の顔――。2018~19年、特徴的なデザインの錠剤が各地の税関検査で発見された。いずれもMDMAと判明し、税関などは海外から密輸しようとした男らを逮捕。捜査幹部は「新たな錠剤が次から次へと出てくる」と驚く。
MDMAは覚醒剤と化学構造が似ており、乱用すると精神錯乱や記憶障害を引き起こす。服用者がより強い刺激を求めて覚醒剤などに移行するケースが多く、大麻と共に「ゲートウエードラッグ(入門薬)」と位置づけられている。
押収されたMDMA錠など=神戸税関提供
ラムネ菓子のような錠剤とカプセルが主流だ。日本には1980年代に上陸した。多幸感や陶酔感が得られることから、「エクスタシー」と呼ばれる。日本では1錠4千円前後で流通しているとされる。
形や表面に複雑な加工を施した錠剤が目立つのが近年の特徴だ。人気映画の登場人物や米国の大統領をかたどったり、高級車のエンブレムを刻印したりしたタイプがあるとみられる。
なじみやすい見た目の一方、薬物の濃度は増している。欧州薬物・薬物依存監視センター(EMCDDA)の調査によると、17年に欧州で流通していたMDMAは、1錠当たりの麻薬成分の含有量が10年前と比べ2倍に高まった。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)の17年の報告書も、MDMAの含有量が多い錠剤の流通が増えていると警戒する。そうした錠剤は「(製造者が)ブランド化のために個性的な色や形にしたり、ロゴを刻印したりする傾向がある」と分析した。
UNODCによると製造拠点は欧州、アジア、北米などに広がっているという。
国内のMDMAの押収や摘発は07年ごろをピークに減少していたが、近年は再び増えている。厚生労働省のまとめによると、MDMAなどの錠剤型合成麻薬の18年の押収量は約1万2千錠で13年に比べて6倍に急増。摘発者数も57人で同年から2倍超に増えた。
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「パーティードラッグ」とも称され、人が多く集まるクラブなどで使われるという。警視庁は10日、東京都渋谷区のクラブから出てきた金融トレーダーの男(30)をMDMAの使用容疑で逮捕。沢尻容疑者はMDMAについて「イベント会場で入手した」と供述した。
MDMAは麻薬成分が体内に残る期間が2~3日と短く、使用容疑の裏付け捜査は難しい。警察は「若者が集まるクラブやイベントで錠剤の受け渡しが常態化している恐れがある」(幹部)としている。
違法薬物に詳しい法科学研究センター(東京)の雨宮正欣所長は「麻薬成分が強いMDMAが国内にも流入している可能性があり、かわいい見た目に引かれて使用すれば死に至る危険もある。MDMAかどうか分からなくても、不審な錠剤には決して手を出さないでほしい」と注意を呼びかけている。
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